【剣道の面を自分でクリーニング】簡単に出来る面の洗い方や干し方

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日々の稽古で、少しずつ臭くなってくる剣道の面。

お盆休みや年末年始の稽古が休みの日のタイミングで、日頃使っている面をキレイに洗ってみませんか?

実は私も、面を自分で洗うのは今回で2回目なんです。

今回、BUSHIZO TV  「剣洗」秘伝の技 #06 剣道面の手入れ法解説!の記事に書かれている方法を参考にさせて頂き、少しアレンジした面の洗い方で行いました。

簡単でそれなのに臭いもしっかりと取れたので、シェアしたいと思って記事を書きました。

この記事は、こんな方にオススメです

  • 出来るだけ手間をかけずに、簡単に面を洗える方法を知りたい方
  • 洗濯機を使って面を洗いたい方
  • 失敗しない確実に面を洗える方法を知りたい方

この記事を読み終わる頃には、「これなら自分でも出来そうかも!」と思ってもらえるくらい、出来るだけわかりやすく解説しています。

目次

臭い剣道の面を洗う前にチェックしておきたいこと

面を洗う前に確認して欲しいことがあります。

それは、面縁(めんぶち)の黒い部分が白く剥げてしまっていないかということです。

これから作業の中で、汚れを落とすために面を水の中に浸けこんだり、洗剤を流すために面の縁に水がかかってしまいます。

面の縁(ふち)が剥がれたままで面を洗うとどうなるの?

剥げていないキレイな面の縁に比べて、剥げている面の縁は水分をより吸収しやすい状態になっています。

もちろん面の縁(ふち)が剥げて、革が剥き出しの状態でも洗えないことはないと思いますが、面の縁が濡れてしまうのが気になってしっかり洗えなかったら本末転倒ですよね。

また、剥がれた面の縁(ふち)に必要以上に水が染み込んでしまうと、革が水分で膨れ上がり、形が変形してしまう恐れがあるそうです。

面の縁(ふち)の剥がれは自分で塗り直し修理が出来る

でも大丈夫、安心して下さい。

剣道の面の縁(ふち)の剥がれは、自分で塗りなおしが出来るんです。

先に面の縁の修理をしておけば、安心して面を洗うことが出来ますね。

カシューを使用した面の縁の塗りなおし方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。

剣道の面を自分でクリーニングするために準備するもの

意外と少ない材料で面を洗うことが出来ます。

  • 面がすっぽり入る大きさの容器(衣装ボックス・たらい・浴槽など)
  • 中性洗剤
  • 人肌(34~35℃)の温度のお湯
  • スポンジ(柔らかめ)
  • 大量のタオル
  • 紐(ビニール・麻など)
  • (あれば)サーキュレーター
  • 台所用洗剤(ファンデーション落とし用)
  • クレンジングオイル(ファンデーション落とし用)

大量のタオルは、面を脱水する際の水分吸収と型崩れ防止のために使用します。

フェイスタオルやスポーツタオルのサイズよりも、バスタオルの枚数が多めにあると便利です。

面を洗うための洗剤はどうして中性洗剤なの?

面を洗うための洗剤は『中性洗剤』を使用します。

では、どうして『弱アルカリ性洗剤』ではダメなんでしょうか。

弱アルカリ性洗剤

中性洗剤に比べて洗浄力が高く、皮脂汚れやたんぱく質汚れに向いています。

ただ洗浄力が高い反面、衣類を傷めてしまう可能性もあります。

中性洗剤

洗浄力は弱アルカリ性より劣りますが、衣類にかかる負担が少ないのが特徴です。

おしゃれ着洗い用の洗剤や、食器用洗剤が中性洗剤に該当します。

一見、弱アルカリ性洗剤の方が面を洗うのに最適のように感じますが、藍で染めた面の生地が傷んでしまっては元も子もないですよね。

面がすっぽり入る入れ物(容器)はどんなものがいい?

面が丸ごとすっぽり入る大きさの入れ物でオススメなのが、キャスター付きプラスチック製の衣装用ボックス(衣装ケース)です。

ホームセンターオリジナルの衣装ボックス(衣装ケース)は、蓋付きでも1000円以内で購入出来ます。

夏にホームセンターの店頭でよく見る、たらいを買うより安くて、使わない時は荷物を収納しておくことも出来て一石二鳥ですね。

それでも出来るだけ出費を抑えたいという場合は、浴槽を使用するのも良いと思います。

面はどこの場所で洗うのが一番ラクなの?

面についた汚れを落とすために、水ではなく人肌程度(34~35℃)のぬるいお湯を使う必要があります。

一番良い場所は、お湯も自由に使える浴室(お風呂場)がオススメです。

今回は庭に蛇口があったので、台所で沸かしたお湯を持っていって面を洗いましたが、次は浴室がラクでいいな~と思いました。

剣道の面の汚れをしっかり落とすための洗い方の手順

材料を揃えてしまえば、面を洗うのはすごく簡単!

まずは流れをざっと見てみましょう。

  1. 面紐やフェイスシールドなど付属品を外す
  2. お湯を溜めて洗剤を溶かして面を浸ける
  3. シャワーやホースを使って面についた洗剤をしっかり洗い流す
  4. 面にタオルを詰めて形を固定して脱水する
  5. サーキュレーターで風を当てて面を乾かす

STEP1:面紐やフェイスシールドなど付属品を外す

まずは面紐やフェイスシールドなど、面以外の付属品をすべて外しましょう。

面紐は、面と一緒に浸け置き洗いしても良いかもしれませんね。

STEP2:お湯を溜めて洗剤を溶かして面を浸ける

今回は外で行ったので、衣装ボックスに水道水・台所でやかんを使って沸騰させたお湯を準備して、人肌程度の温度(34~35℃)に調整しました。

その後、水の量に合わせた衣料用中性洗剤を入れました。

洗剤の量は、目分量で10プッシュほど。

洗剤は洗い流せば良いだけなので、少ないより多い方が良いかな~と言う感じで、洗剤の量はテキトーでも何とかなりました。

動画中の「剣洗」さんでも、洗剤の量や濃さについては詳しくは述べられていませんでした。

水の量に合わせて中性洗剤の量を調節するのが一番良いと思います。

衣装ボックスにある程度のお湯(人肌34~35℃程度)が貯まったら、面を入れていきます。

お湯の量は面の縁(ふち)を超えてはいけないので、最初は気持ち少なめの量を貯めるようにしましょう。

ケースに面を入れたら、出来るだけ面の縁ギリギリまでお湯の量を調節します。

今回は水を入れてしまったので、厳密に言えば人肌の温度より冷めた温度になってしまいました。

お風呂場(浴室)であればすぐに人肌温度でお湯が出せるので、次は絶対にお風呂場で面を洗おうと思います!

出来るだけ面の縁ギリギリまでお湯(水)を入れます。

この状態でも面の生地が水分を吸って、額当て(天)とアゴ当て(地)はしっかりと洗剤の入ったお湯が染み込んでいるので安心してください。

面の縁がつからないようにしたまま、5分ほど置いておきます。

面の縁(ふち)を超えてお湯(水)がつかってしまうと、ふちの革がふやけてしまうので、絶対にお湯(水)つからないようにして下さい。

これは5分浸け置きした後の、水の色の違いです。

画像左側は面を洗うのが今回が初めてだった面の水の色。

透明だった水が、濃い藍色に変わっています。

画像右側は面を洗うのが今回で2回目だった面の水の色。

汗汚れで透明だった水が少しにごっています。

今回初めて面を洗う人は注意が必要ですね。

ただ浸け置き時間が5分と短時間のため、面の色が抜けすぎて色落ちしたということはありませんでした。

2回目以降は藍の色が出ませんでしたが、使用しているうちに藍の色が薄くなってきたなどで気になる場合は、面全体の染め直しをするのがいいかもしれませんね。

面についた女性のファンデーションはどうやって洗うの?

女性剣士が気になるのが、『面の内側についたファンデーションの汚れ』ではないでしょうか。

動画中の「剣洗」さんでは、はじめに洗剤を入れたお湯に入れる前に、面の内側の汚れている部分に、直接洗剤をかけて1分程度時間を置いてから面を浸け込んでいました。

調べてみると、ファンデーションが付着してから時間がたった汚れには、台所用洗剤(台所用洗剤は中性洗剤が一般的)とクレンジングオイルを1:1の割合で合わせて洗うと落ちやすいようです。

私の場合は、いつも剣道に行く前はメイクを全て落として、シミや毛穴の開き全開なんのその!で行くので、この辺りは本当に参考にならずにすみません。

STEP3:シャワーやホースを使って面についた洗剤をしっかり洗い流す

5分浸け置きできたら、面についた洗剤をシャワーやホースを使って洗い流します。

その時に面金を下にして、面の内側からシャワーやホースでたっぷりと水をかけます。

額当て(天)とアゴ当て(地)の汗と皮脂の汚れがひどいところは、柔らかめのスポンジで擦りながら浮き上がった汚れを洗い流していきましょう。

外側はさっと撫でるくらいでOK。

今回はそこまでひどい汚れがなかったので、スポンジは使わずに手で撫でるようにして洗剤を洗い流しました。

それでも脱水・乾燥後は汗臭さゼロ!

汚れのひどさによって、

  • 先に洗剤を直接かける
  • 柔らかいスポンジで洗う

を使い分けるのが良さそうです。

そうそう、面の内側の部分の重なっている部分(内輪・うちわ)もしっかり広げて水をしっかりかけて洗い流すのも忘れずに!

水分をたっぷり吸った面はとても重いです。

片手でなんて持てないくらい、ズッシリ。

シャワーを動かないように固定して、両手で面を持ちながら洗い流すのがベストかもしれません。

濡らしちゃダメ?!面の縁(ふち)に水がかかっても大丈夫なの?

…え? でもさっき、あれほど面の縁は濡らしちゃダメっていってたよね?

たっぷりの水で洗い流したら、面の縁にガンガン水がかかちゃうよ?

先に紹介したBUSHIZOさんの記事に、「剣洗」さんとこんなやりとりがありました。

ーーどういう感じですすぐのですか?

露木「もうジャーという感じ」

ーーシャワーですか?

露木「シャワーがいいですよね。シャワーでジャーと流していきます」

ーー内側からですか?

露木「内側からジャーと流します」

ーーそういう時は面縁とか濡れてしまってもいいですか?

露木「大丈夫です。浸かっているわけではないので

ーー流れていくものには大丈夫なんですね。程度の問題ってことですね?

露木「そうなんです。長時間面を水に浸けるのが怖いです。すごく柔らかくなってしまうんですよね。塗ってあればいいんですけど、剥げているところは、そこからすごくふやけてしまうので、ダメージが心配ですよね。濡れてもちょっとくらいなら全然問題ないんですけども、浸けておくことがね。」

BUSHIZO TV  「剣洗」秘伝の技 #06 剣道面の手入れ法解説!

STEP4:面にタオルを詰めて形を固定して脱水する

面金(めんがね)から面布団まで隙間を埋めるように形を整えながら、バスタオル・タオルを詰め込みます。

脱水が終わってから形をイチから整えるよりも、この時点でタオルを詰め込みながら形を整えるほうがキレイに仕上がるように感じます。

今回は洗濯機で脱水するので、面金が洗濯槽の中で暴れないように二重・三重にしっかりとバスタオルで包んでいきます。

外側から面金部分を触った時にタオルがクッションとなり、ゴツゴツしていないくらい厚めにしっかりと面にグルグルとタオルを巻きつけます。

全部で10枚以上はタオルを使用しました。

脱水で使用したタオルの中には色移りしてしまうこともあるので、面洗い専用のタオルを作っておくと安心だと思います。

最後は、せっかく巻いたタオルが脱水をしている間に剥がれ落ちてしまわないように、ビニール紐などで固定してから脱水を行います。

ダンボールをビニール紐で結ぶような感じで、動かないようにしっかりめに紐で結ぶと、脱水してもそのままの形が崩れにくいです。

今回面の脱水に使用した洗濯機は、縦型式 AQUAのAQW-V8N(8kgタイプ)。

脱水時間は、1分。

子供用の面のサイズだと、洗濯槽の幅にすっぽりと入りました。

大人用の面のサイズだとサイズが大きいため、子供用の面のようにすっぽりと収まりきりませんでした。

しかし、洗濯槽にやや斜めにして入れるとグラつき・ガタつきもなく最後までエラーになることなく脱水することが出来ました。

ドラム型の洗濯機や縦型の洗濯機でもサイズによっては、面が入らない場合もあります。

その場合は面から水が滴り落ちても良いように、雨の当たらない軒下やベランダに吊るして、自然乾燥で乾くのを待ちましょう。

面の藍色がタオルに移ってしまった場合はどうする?

初めて面を洗う場合は特に、面からタオルに色移りしてしまいます。

色移りしたタオルは、洗剤を入れて洗濯機で洗いましょう。

すると全部とは言いませんが、7~8割のタオルは色移りした藍色は落ちてキレイになります。

STEP5:サーキュレーターで風を当てて面を乾かす

たかが脱水時間1分。

洗い終わったばかりの水分を吸ってあんなに重かった面が、脱水後はビックリするくらい軽くなります。

自然乾燥でも十分乾きますが、サーキュレーターや扇風機を使うとより早く乾燥させることが出来ます。

サーキュレーター(扇風機)は外出中も、就寝中もずっと動かしたままにして乾かします。

今回は夏場に行ったため、1日ほどで乾きました。

我が家では使用しなくなったスラックス用のハンガーラックに面を乗せ、その下からサーキュレーターで風を当てています。

面はギリギリ2個乗せられ、それぞれのハンガー部分に小手を差し込むような形で入れて乾かすことも出来るので、大変便利です。

スラックス用ハンガーラックもステンレス製なので、面を2個乗せたくらいではびくともしません。

サーキュレーターや扇風機が無い場合の面の干し方は?

ご家庭によっては、サーキュレーターや扇風機・我が家で使用しているような通気性のある台代わりになるもの(スラックス用ハンガーラック)が無い場合もあると思います。

そんな時は、100円ショップで売っている大き目のS字フックを使ってみるのはどうでしょうか。

面金の中央部分にS字フックを通し、引っ掛けておくだけでOK!

今回画像で使用しているS字フックは、ダイソーで購入した25cmサイズのものです。

使えないこともないですが、もう少し長めのサイズの方がいいかなと感じました。

S字フック1本で十分面を支えられますが、心配な人は2本使用するのがいいかもしれませんね。

面金の物見部分には、S字フックは太くて入りませんでした。

まとめ

1回目に面を洗ったときは、洗剤水に浸す時間を20分にしていたせいで、すごく時間がかかって面倒でした。

でも今回行った方法なら『洗い5分・脱水1分』で簡単に、面をキレイに洗うことが出来ます。

簡単なのに汗も臭いもしっかり取れるので、稽古がないまとまったお休みがある時はぜひ試してみてくださいね。

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